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時雨香に親しむ・御家流香道 公香会

神無月のお稽古は「時雨香」今回は当流初代宗家香道始祖「三條西實隆 公」のお歌から

如何に寝て 枕定めむ小夜時雨 月も差し入り 露ももりくる      堯 空

堯空は三條西實隆公の号で有ると説明。幼名は公世・62歳で出家され逍遥院堯空、

お名前が堯空とあるので、出家以降のお歌。因みに御家流香道宗家は

初代    三條西 實隆 公で 堯空・・・・・室町時代

先々代 第21世宗家が三條西  堯山

先代 第22世宗家が三條西   堯雲

そして 現 第23世宗家    堯水

御家流御宗家では、實隆公の命日に時雨の歌を詠みお供えをしお香を聞くのが慣わしとなっています。

公香会も今月は「時雨香」の組香を致しました。香名に唐崎の松を入れ琵琶湖湖畔に在る唐崎神社の伝説を説明

三條西實隆公が琵琶湖畔を通過の折り、近江八景のひとつである唐崎の松が枯れそうになっていたのをみて、

時雨の和歌を詠んだ所不思議な事にたちまちに雨が降り松が生き返ったという伝説があります。そのお歌が

花の咲く ためしもあるを この松の 再び青き緑ともがな     實隆

不思議な事に、お稽古の組香が終わる頃、快晴だった空が俄に曇って時雨がやって参りました。

雨の宮である三條西家の不思議を一頻り語り香満ちました。

 

  

 

 

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