春日忌献香2025.10.18 麟祥院にて
2025年10月22日
				麟祥院は、ご宗家ゆかりの東京の菩提寺です。
そして、春日局(かすがのつぼね)と三條西家には深いつながりがあります。
春日局(本名「お福」)は、明智光秀の家臣であった父・斎藤利三の死後、母とともに京へ戻りました。
その後、父の友人である画家・海北友松の紹介で、京都の公家・三條西家に侍女として仕えることになります。
三條西家での3年間、お福は礼儀作法や茶の湯、香道、手習い、和歌など、上流社会で求められる女性の教養を身につけました。
この経験が、後の春日局の人生を大きく支える基盤となります。
やがてお福は、備後の武将・稲葉正成の妻となり、夫が戦で功を立てたことで家臣団の再興と自身の立身の道を開きました。
また、三條西家で培った礼儀や教養は、春日局が徳川家光の乳母として重用されるうえで、重要な役割を果たしたといわれています。
