今月のお稽古は、沼田にまつわる伝説の紙芝居『白菊御前と追母薬師』より“追母香”を行いました。
証歌は”かんな月 しぐれにぬるる紅葉葉は ただわび人の たもとなりけり”
この和歌は凡河内躬恒が、亡き母の白菊御前の喪に際し詠んだ歌であり、これをもとにオリジナルの香組”追母香”が出来ました。
御家流香道公香会では、地域に残る史実や伝説をを元に出来た”追母香”を末長く継承するため、毎年この時期に行なっております。
先日小野上公民館にて、香道体験教室(聞香)をいたしました。
10名の参加者の皆様に「菖蒲香」を楽しんでいただいた後、「G7香」と題した聞香も体験していただきました。
「G7香」とは、御宗家がG7広島サミットにて各国首脳配偶者の昼食会の席で行ったお香を再現いたした香組となっております。
世界のファーストレディーと同じ香を楽しみ、大変盛り上がりました。
皐月のお稽古は、菖蒲香。
証歌は、太平記、源頼政の和歌から
《五月雨に 沢辺の真菰水越えて いづれあやめとひきぞわずらふ》
なかなか楽しい香組で、皆さんひきぞわずらふを実感されておりました。 お道具は菖蒲を久しぶりに出しました。
皆様ご機嫌いかがでございますか?
長引くコロナもワクチン接種の希望も見え、都内の感染者数も減少傾向と、少し明るい兆しが見えてきたような気が致します。
お稽古再開に向けて只今諸事準備中でございます。もう少々御辛抱頂けますようご案内致します。