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令和六年新年御初香会

明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い致します。

新年初香会を沼田教室、前橋教室合同で行いました。61種銘香より「澪標」、200種銘香より「羽衣」、一木四銘より「柴舟」「蘭」「白菊」を聞き、銘香をたっぷりと堪能致しました。

床の間は蓬莱山飾り、投扇興も楽しみ、何とも贅沢なひと時となりました。

お香の後はホテルに移動してフレンチのコース料理を堪能しました。

源氏香

霜月のお稽古は源氏香でした。今回の源氏香は『有試 源氏香』で、伽羅、寸聞多羅、真那蛮の3種類で行いました。

沼田教室は梅枝、証歌は“梅の花 こは世にしらぬ 匂ひかな うつらん袖も うつす心も”

お答えは前橋教室は玉蔓、証歌は“玉かつら 絶えぬ筋こそ あはれなれ 露わすられぬ 人の形見に”

お道具も源氏香づくしで、新しいお仲間も増え嬉しい限りです。

円珠姫香

神無月のお稽古は先月の追母香に引き続き、地元に基づいた宗家オリジナルの香組です。『川田城の円珠姫』という紙芝居から始まり、円珠姫香を行いました。  
証歌は “子持山 紅葉を分けて いる月は 錦に包む 鏡なりけり” “上野の ぬまたの里に 円なる 珠のありとは 誰か知らまし”
お道具は証歌にちなんで、紅葉のお道具を使いました。

追母香

今月のお稽古は、沼田にまつわる伝説の紙芝居『白菊御前と追母薬師』より“追母香”を行いました。

証歌は”かんな月 しぐれにぬるる紅葉葉は ただわび人の たもとなりけり”

この和歌は凡河内躬恒が、亡き母の白菊御前の喪に際し詠んだ歌であり、これをもとにオリジナルの香組”追母香”が出来ました。

御家流香道公香会では、地域に残る史実や伝説をを元に出来た”追母香”を末長く継承するため、毎年この時期に行なっております。

白菊のお道具

香道体験教室

先日小野上公民館にて、香道体験教室(聞香)をいたしました。

10名の参加者の皆様に「菖蒲香」を楽しんでいただいた後、「G7香」と題した聞香も体験していただきました。

「G7香」とは、御宗家がG7広島サミットにて各国首脳配偶者の昼食会の席で行ったお香を再現いたした香組となっております。

世界のファーストレディーと同じ香を楽しみ、大変盛り上がりました。