昨年開催予定の第35回国民文化祭みやざきは
新型コロナウィルス感染蔓延により本年に変更となりました。
御家流香道は志野流香道と共に毎年国民文化祭に参加協力しております。
志野流・御家流ともに御宗家がお出ましになり、聞香体験が出来ます。
ご希望の方は下記パンフレットご覧の上
主催者である「公益財団法人 お香の会」へお申し込み下さい。
最近になって遠方の方々から「香道御家流」についての質問をメールで受ける回数が増えました。
「御家流」と思って入会しましたら、御宗家のお名前が違うというお話もあります。
香道の始祖は室町時代の三條西 實隆公 「御家流」は現代でも三條西家です。
現宗家は第23世宗家 三條西 堯水先生で、家紋は八丁字、昨年までのNHK大河ドラマ
「麒麟がくる」で皆様お馴染みの公家 三條西 實澄は当代御宗家の祖先で三條西 實隆公の孫にあたります。
先代の御宗家三條西 堯雲先生は大河ドラマ「お江」の現御宗家は「篤姫」の香道指導をなさっています。
因みに堯雲先生は上皇陛下とお従兄弟となります。ご母堂様が御姉妹で久邇宮家のお方です。
御家流と名乗れる香道は三條西家の香道のみ、商標登録も持ち文字の上に「R」を付けられます。
他の御家流と名乗る流派はそれぞれの家の自分流という意味で本来何々家と付け、「○○家お家流」との事です。
この事は小泉内閣時代財務大臣だった塩川正十郎先生が仰っていたと聞いております。
皆様が御家流と思ってお入りになる御家流をもう一度良くお調べになって戴けたらと思います。
お手前は中学生、彼女は初めての源氏香。25包から5包選びましたが、なんと5種類総て違う木所を引き「帚木」
以下は写真でご紹介致します。
午前の部は狩野先生による[源氏物語」総論
先生は国文学に造詣が深く、特に私共の香道「御家流」は始祖が三條西 実隆公であることに大変感動されお話くださいました。
前列で熱心に聞き入っているのは大学生。自分の習う香道が三條西家の香道で、石山寺や龍谷大学のお話も出て、まさに香道と
歴史と文学が融和し、お話の中に幽玄の世界を見た思いでした。
今後も御家流として毎年源氏香会を開催するつもりですが、香道の始祖・三條西実隆公の講話も取り入れ学んで参りたい思いを
強く致しました。源氏物語といえば、三條西実隆公(三條西 堯空)であると実感した狩野先生の熱の入ったご講話でした。
我々も当代 三條西 尭水御宗家の門下生であることを誇りに感じました。